tell about “iamium”

series:iamium (アイアミウム)

「iamium」は自作造語で、私を表す「i am」+空間(観)を表す接尾語「-ium」から成り立つ。
記憶を象徴するパーツは存在していて、 そして記憶とは今世の幼少期だけを指すのではなく、 私という人間が形成されていくよりもずっと以前の生命の記憶、進化の記憶も指していく。
覚えていることも忘れてしまっていることも、全部内抱しての“私に繋がる私”である。

このシリーズには「アイ」という少女が登場し、アイが対峙しているのは、「series; ileaiye」たちとは違い、 自分自身或いは、自分に繋がるすべてとなっている。

「イクル」という名の少年も存在し、 イクルはアイにとっての鏡のような存在、もう一人の自分の位置に存在する。

自分の在るちょうど反対側の世界。
それは、限りなく近くて果てしなく遠い。
自分であって自分でない、もう一人の存在。
それは、いつかの過去と未来でひとつであることへの約束を象徴する。

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僕らは互いに呼び合い、引き合い、今という別の存在でまた旅をしている。
いつかあった過去を今に繋げ、いつかある未来へ今を繋げるために。

何度も交差して、その度に離れてしまったりもするけれど、
君が1ミリ隣の平行線でなかったことを、本当に嬉しく思っているんだ。

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